以前発売されたティラノサウルスに続き先月Imaginary Skeleton シリーズからトリケラトプスがキット化されました。
価格は3,960円です。
説明書の他、今回も解説小冊子が付属していて読み物としても楽しめる物になっています。
今回もベースが付属していて単色ではありますが当時の植物などがモールドで再現された雰囲気の良い物に仕上がっています。
ベースはただ置くだけのタイプですが、足を置く所には窪みがありぴったりフィットするようになっています。
Imaginary Skeletonシリーズ第二弾としてキット化されたトリケラトプス。
今回も化石のキットとなっていて全身の骨格が細かく再現されています。
スナップフィットが使われているため手軽に組む事ができますが
可動部は頭部の接続部のみなので実質ほぼ固定キットとなっています。
ティラノサウルスは飛びかかる姿をキット化した物でスタンドで浮かせる必要がありましたが
今回は四足タイプなのもあり自立可能になっています。
トリケラトプスという事で巨大な角やフリルがある独特の頭部形状も再現されています。
また肋骨なども一本一本はめ込んでいく方式で立体感があり固定モデルならではのリアルさが楽しめます。
トリケラトプスの化石は2種類に分類されていて、古い地層から産出する前期型の「トリケラトプス・ホリドゥス」と
新しい地層から産出する後期型の「トリケラトプス・プロルスス」があるそうですが
今回のキットではトリケラトプス・ホリドゥスを元にキット化しているそうです。
こちらはプロルススに比べると鼻周辺がスリムで角も小さめになっているそうです。
成形色は今回も単色となっています。
胴体はS字を描くような形状でキット化されていて躍動感も感じられます。
スケールは1/32という見ごたえのあるサイズで各パーツも十分シャープに造形されていました。
頭部アップ。
頭部は眼窩や鼻の窪みやフリルのひび割れや血管の痕までリアルに再現されています。
ただフリル裏面など一部は合わせ目の出る構造。
頭部はBJで接続されています。
そのため首のみとなりますが、BJである程度動かす事が可能。
不規則に並び400~800本ほどあるという細かい歯の集まり、デンタルバッテリーも再現されています。
胸部分の胸骨も少ないパーツで繊細に再現。
肋骨に被さるようになっている肩甲骨や細かく並んだ肋骨は変につながっている事もなく綺麗に再現されていました。
この肋骨は1本1本パーツを取り付けていく形になっているのですが
見えない部分に刻印があり間違えないよう配慮されていました。
前肢ですが新しい研究だと手の甲を外側に向けて歩いていたそうで
その向きがキットでも再現されています。
可動部位はありませんがパーツ数も控えめで組みやすいです。
ただ他の部位と同じく一部には合わせ目が出ます。
足裏のモールドも細かく再現されていました。
後肢は前肢より長くつま先立ちのような姿になっています。
遠い先祖の小型角竜は元々二足歩行でしたが進化の過程で大型化したため四足歩行になったためこのようなバランスになったようです。
体重のほとんどを後肢で支えるため腸骨がかなり巨大になっていてかなりボリュームがあります。
尻尾部分はシンプルなパーツ分割で組みやすい構造。
先端部分のモールドも繊細です。
ベースと組み合わせて。
ただ乗せるだけですが四足タイプなのもあり特にすぐ転んだりする事はありませんが
固定している訳ではないので触ったりすると簡単にズレる所はあります。
やはり頭部な印象的な恐竜ですが他の角竜と異なり軽量化の穴などが無く
例外的にに盾として役立った可能性があるそうです。
首がある程度動かせますが他は固定なのもあり大きく表情を変える事はできません。
ただポーズは自然で躍動感も十分感じられます。
第一弾のティラノサウルスと比較。
ティラノサウルスより小ぶりではありますが全長は最大9mぐらいあったそうで十分な迫力があります。
ティラノサウルスと対峙させて。
トリケラトプスの化石の中にはティラノサウルスと争った痕跡がある物があるそうなので
並べても絵になります。
同じバンダイの恐竜骨格プラモデル トリケラトプスと。
こちらの方は二回りは大きいです。
可動こそしませんが肋骨などもきっちり分割されているためリアルです。
HGUCガンダムや30MSアルカとサイズ比較。
横に長いので飾るスペースはそれなりに必要ですが極端に大きい訳ではなく組やすさも十分です。
・カラーレシピは基本塗装ではなく、ウェザリング塗装で使った色が載っていました。
以上Imaginary Skeleton トリケラトプス レビューでした。
ティラノサウルスと人気を二分するというトリケラトプス。
今回も第一弾と同じく関節はほぼ固定のディスプレイモデルとなっているのですが
固定モデルらしいリアルで特徴的なフリルは疲労骨折や血管の痕まで再現されリアルに立体化されていました。
ベースも当時の地面を再現した物となっていて良く似合いますし
今回も冊子が付属しているため読み物としても面白い内容になっていました。